ひょっとして、アレが演奏上達の近道になるのでは?というお話
「楽器の上手になりたい」というのは皆さん全員が思う事ではないでしょうか?(できれば楽して笑)
多くの人がやっていない「ある事」をするだけで、上達する方法を脳科学的に考えてみました。よかったら参考までに。
ピアノを弾く時
まず、楽器を弾く時に脳がどの様に働いているか理解しましょう。
ピアノを弾く姿を想像して見てください。
まず、ピアノの鍵盤を見ます。そうすると、脳は一時視覚野を働かせ、同時に、手を動かすよう運動皮質が指令を出します。そして、ピアノの音が鳴ると、聴覚皮質が音の情報を処理し、さらに前頭葉で音が間違っていたら弾き直すよう指令を出す…というように非常に複雑な処理を脳のあらゆる箇所で行っています。
でも、このような処理を毎回やるのはかなり非効率です。
そこで、脳はこれらの行動をまとめて行うようプログラム化します。
例えば、歩く時の事を考えて見てください。右足を出して、左足を出して…などと毎回考えませんよね?
最初は、歩くことはとても難しいですが繰り返し試行錯誤しながら「歩く」というプロセスをプログラム化する事によって脳を効率的に使っているのです。
脳のプログラム
ピアノも同じです。ピアノを弾き続けていると徐々にスムーズに弾けるようになっていきます。練習したの頃、全神経を集中して弾いていたフレーズはそのうちいとも簡単に弾けるようになります。
ピアノの練習では、練習するごとに脳のプログラムを少しづつ修正しています。
練習→間違える→修正→練習→間違える→修正を繰り返すことで、どんどん演奏が上達していくのです。
アイデア
では、もっと効率よく上達するにはどうしたらいいでしょうか?
答えは簡単で、一度の脳のプログラムを修正する量を増やしてしまえばよいのです。
GABA(ギャバ)
GABAはリラックスをもたらす成分として知られています。チョコレートの商品名で有名な成分ですね。GABAはストレスを抑制してくれる効果が有名ですが、脳が変わるのを抑制してしまう働きもあります。
この働きのせいで、脳のプログラムを修正しにくくしているのです。
しかし、脳を変化を抑制する効果を一時的に取り除くことができます。それが、運動です。しかも、たった20~30分のランニングで十分に効果が出るのです。
実践例
ランニングしながら楽器を演奏するのは難しいので、実践例としては、練習の前や間に運動を取り入れてみるのがおすすめです。
練習していて、行き詰ったなと感じてみたらやってみてください。
僕の場合は、練習を始める前に3分間バーピーをやります。
3分間のバーピーでも約20分位のランニングに相当するので、時間効率が良いです。
さらに、アドレナリンが放出されて、練習の集中力が爆上がりします。そして行き詰まったな、と感じたらバーピーをする。といった感じでやっています。
注意点
注意点としては、バーピーで手を痛めないようにする事ですね。(笑)
もし、手首を痛めるのが怖ければ、スクワットやランニングに変えてみても良いかもしれません。
バーピーをする際は、マットを下に敷くと手への負担が減って楽になります。
集中力がずっと続く?!簡単にできるポモドーロテクニック入門
世界中のビジネスマンが似たような問題を抱えているのだ。彼らはやることが多すぎるのに、その為の時間は少なすぎると感じている。それはなぜだろうか。なぜいつも時間が足りないのだろう、働きすぎと感じながら、その一方で、無駄な時間を過ごしていると感じるのはなぜだろう。答えは単純そのもの。大部分の人たちが能率よく効果的に仕事をする方法を教わっていないからだ。
ケリー・グリーソン
アメリカの能力開発の権威ケリー・グリーソンが言うように、私たちは能率よく効果的に仕事をする方法を知りません。
そこで、今回は集中力をずっと続けることができる「ポモドーロテクニック」を紹介します。
人間の集中力の限界…
人間の集中力がどれほど続くか知っていますか?たくさんの説がありますが、おおよそ25分程と言われています。
つまり、25分を超えて集中しようとすると逆に効率が落ちてしまうということです。
では、25分以上集中するにはどうすればよいのでしょうか?
ポモドーロテクニックとは
ここで使えるのがポモドーロテクニックです。25分集中→5分休憩→25分集中→… と繰り返して、脳の集中力を持続させるやり方です。
25分間、つまり人間の集中力の限界まで集中し、5分間の休憩を取って脳を休ませることで長時間、質の高い集中力を維持できるということですね。
ペン太流のやり方
個人的なやり方としてはApplewatchでタイマーをセットして行っています。
Applewatchは常に身に着けており、集中したい時すぐにタイマーをセットできるので非常に便利です。(アラーム音もないので図書館でもやりやすいのもメリット)
普段、5分間の休憩の際は、筋トレや運動をして脳に血を行き渡らせたり、瞑想してリラックスしています。
応用編
例えばですが、5分の休憩中に掃除をするというのも一つの手です。
試験前に部屋の掃除に夢中になって直前まで勉強できなかった…
という現象は多くの人に心当たりがあるはず。
掃除することで、気分もリフレッシュできるし、それなりに体を動かすので脳に血を行き渡らせる効果があるかと思います。
サイクルの最適な時間は個人差があると思うので是非自分に合った時間を探してみてください。
ちなみに
楽器の練習の場合は、休憩と休憩の間が長い方が本番でよい演奏ができると分かっていますので、50分練習→10分休憩→50分練習…のサイクルで一度試してみるのもオススメです。
まとめ
今回はポモドーロテクニックについてまとめてみました。
個人的にはスマートウォッチが一番やりやすいと感じていますが、スマートフォン等でもできるので是非実践してみてください。
Apple Watch Series 5(GPSモデル)- 44mmスペースグレイアルミニウムケースとブラックスポーツバンド - S/M & M/L
- 発売日: 2019/09/20
- メディア: Wireless Phone Accessory
一万時間の法則はウソ!?科学的な練習方法3選
一万時間の法則はご存じでしょうか?
マルコム・グラッドウェルの「天才!成功する人々の法則」で有名な法則ですね。
簡単に言うとある分野を極めるためには、一万時間の総練習時間が必要という法則です。
科学者の中では否定的な意見が多く、ケースウェスタン大学の研究ではバイオリニストについて調査したところ、最高のバイオリニストは、良いバイオリニストよりも平均的な練習量は少なかったと報告されています。
研究チームいわく、練習量の違いはバイオリニストのスキルの26%しか説明できないとのことです。
結局、音楽は遺伝や環境の方が大事なのか…という夢も希望もない現実を突きつけられました。トホホ、、、
しかしながら、この研究は練習の量のみに焦点を当てているのがポイント。
練習量だけでなく、質も重要だと言えましょう。ただ、練習量も26%は影響を与えるので、練習量と質を高めるためのテクニック3選をご紹介します。
フィードバックループ
フィードバックループを作ることで、自分の間違いや癖を正確に把握して対処することができるようになります。
音楽の練習でいうと、演奏を録音→録音を聴く→ミスや癖を探す→改善→演奏を録音…
というのがフィードバックループに当たります。
YOUTUBEなどで演奏動画を上げている方って自然とフィードバックループを作れているのでメキメキ上達していますよね。
このフィードバックループ、どの分野でもかなりの効果を出せるテクニックなので、是非使って見てください。
イメージトレーニング
続いてイメージトレーニング。著名なピアニストには、日々の練習前や本番前にイメージトレーニングをしていたといわれています。
ハーバード大学のパスカル・レオーネ教授らの実験を紹介します。
レオーネ教授は、ピアノを弾いたことのない人を3つのグループに分けました。
・1つ目のグループは5日間、毎日2時間実際にピアノを弾いて練習した。
・2つ目のグループは5日間、毎日2時間「ピアノを弾いている動きをイメージ」そてもらう
・3つ目のグループは5日間、何も練習せずに普通に過ごしてもらう
この中で、指を動かす神経細胞の動きが最も上昇したのは、もちろん毎日実際にピアノを2時間練習したグループでした。
しかし、イメージトレーニングをしただけのグループでも、指を動かす神経細胞の動きが上昇していました。
これは、イメージトレーニングには効果があることを物語っています。イメージトレーニングのすごさはどこでもできるということです。
電車での移動中でも旅行中でも場所を選ばずにトレーニングすることが可能です。
さらに、イメージトレーニングの重要なポイントとして、ケガのリスクを激減することが可能な点です。
日本国内のピアノを専攻する高校生、音大生、ピアニスト、ピアノ教師203名にアンケートを取った調査では、実に77%にあたる157人が過去五年のうちにピアノの演奏をしていて身体のいずれかの部位に痛みやしびれを経験したことがあると回答しました。(中略)
更にアンケートの結果を詳細に調べてみると、一日の練習時間が4時間を超えると、手を痛めるリスクが上昇することが分かりました。
ケガをしてしまったら1週間丸々弾けないなんてこともざらなので、一日4時間以内の練習とイメージトレーニングが練習効率が最大になるんじゃないでしょうか?
ミラーニューロンを活かす
私たちの脳にはミラーニューロンというものが備わっています。ミラーとは鏡の事で、誰かがしている事を見たり聞いたりするだけで、あたかも自分が活動しているように働くニューロンです。
サルを対象にした実験で、紙を破る音を聞かせただけでもまるでサル自身が紙を破る行動を丸ごと自分でしているかのように、ミラーニューロンが反応することが分かりました。ちなみに、このミラーニューロンは人間にもあります。
つまり、音楽を聴いたり、弾いている映像を見たりするだけでもミラーニューロンが反応し、演奏の上達に役立つのではないでしょうか?
あるミュージシャンが「とにかく音源を聴きまくれ!」と言っていました。沢山音楽を聴きこんだ奴ほど上達すると力説していましたが、今になって思えば、これはミラーニューロンが関係していると思う次第です。
まとめ
ということで、楽器上達に役立つようなテクニックについて書いてみました。
要は、YOUTUBEに動画を上げつつ他の動画も見まくれば最強ということですね(?)
簡単に実践できるようなテクニックなので参考にしてみてくだされば幸いです。
意外なあの文房具を使うだけで成績が10%上がる説
「テストの点数を楽して簡単にアップさせたい」と思う人は多いはずです。この記事では、プルースト効果という方法を用いて、テストの点数が10点以上アップするかもしれない方法を解説します。
プルースト効果とは?
ふと金木犀の香りを嗅いで、懐かしい記憶が呼び起こされた経験はないですか?
街中ですれ違った人の香りで懐かしい人を思い出した経験はないですか?
嗅いだ匂いで記憶が呼び覚まされる効果を脳科学で、プルースト効果と呼びます。
実はこの効果、かなり強力な効果なのです。
代表的な実験では、2つのグループに映画を見てもらいました。その後、
1.ポップコーンの匂いのする部屋で映画に関するテストを行う
2.何も匂いのしない部屋でテストを行う
という実験が行われました。
結果はといいますと、ポップコーンの匂いを嗅いでテストを受けたグループの圧勝でした。
何も匂いのしない部屋でテストを行ったグループに比べ、2倍正確に記憶を検索でき、成績の向上率が10~20%上昇したという報告がされています。
プルースト効果のしくみ
人間の感覚は、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の5感から成り立っています。
この中で嗅覚だけは他の4つとは異なる性質をもっているのです。
それは、視床を迂回して脳の中の目的地へと直行することです。
その目的地の一つが偏桃体と呼ばれる場所で、感情を伴う体験の形成だけでなく、感情を伴う体験の記憶の形成も監督する場所です。
しかし、他の4つの感覚は一度視床に信号を送り、脳の目的地に行くには視床を仲介しなくてはなりません。当然、仲介をはさむことで情報の効率は落ちてしまいます。
そのおかげで香りと一緒に覚えた記憶は反応速度、正確性、刺激の検出精度が高いので、より効率の良い学習ができるのです。
プルースト効果の活用法
プルースト効果の活用法のアイデアとして、匂い付き消しゴムを使う方法があります。
やり方は簡単で、匂い付き消しゴムの匂いを嗅ぎながら学習し、テスト中、思い出す時に匂い付き消しゴムを使うだけです。
学校のテストなら消しゴムを持ち込むことが当たり前なので、簡単に成績アップできるのではないでしょうか?
ちなみに、大学教授が教室の壁に香水をかけて授業をしたところ、全員のテストの点数が飛躍的に上がったという話もありますので参考までに。
まとめ
今回はプルースト効果について書いてみました。
テストだけでなくビジネスでも応用が利くと思います。
例えば、匂い付きの名刺を使えば相手に覚えやすくなり、非常に有利に働きます。
簡単で強力な方法なので試してみてはいかがでしょうか?
アレを付けるだけで簡単に演奏能力が上がるかも!というお話
「ライブ中に緊張のあまり普段道理に演奏ができない…」とか、「もっと自信がもてたらなぁ…」とか、「練習では弾けてもセッションだと弾けない…」
そんなこと思ったことないでしょうか?
そんな時に使えるのがアンカーを埋め込むというテクニックです。
このテクニックを利用するだけで、自信をもって演奏ができたり、更には演奏能力が向上するかもしれません。
アンカーとは?
アンカーとは、錨を意味しています。海がどんな状態でも、錨で船を固定するように、自分の中の感情やイメージを特定の行動に結びつつける心理テクニックです。
例えば、イチロー選手がバッターボックスに立つ時は必ず同じポーズをとってからバットを構えます。「ポーズをとる」という行動と「集中してバッティングする」という行為を繰り返すことで、ポーズと集中したバッティングが結びついているといえます。
つまり、ポーズをとることが、集中力を高めるスイッチとなるのです。
オススメの実践例
僕がオススメする方法は、演奏する時に指輪をアンカーにするということです。
まず、楽器を練習する時には必ず指輪をつけて練習してください。そして、集中力が切れたり、練習を中断する時には指輪を外しましょう。
これを繰り返していけば、「指輪を付ける」行動と「集中して演奏する」行為が結びつけられ、観客の前で緊張していたとしても普段通りの集中力を引き出せるはずです。
更に、指輪にはすごいメリットがあるかもしれません。
それは、リズムを正常に保つということです。プロピアニストを対象にした実験では、リズムが崩れた際に、打鍵が強くなることが分かりました。
研究の結果、強く打鍵した感覚を脳に送り、その感覚を基準にして正しいリズムに戻していると分かりました。
これを応用すると、「指輪を付けている感覚」があることで、万が一リズムが崩れてしまっても正しいリズムに戻ることが可能になるのです。
まとめ
アンカーは簡単に実践できる心理テクニックですが、トッププロも使用していることからもかなり効果のあるテクニックなので是非使ってみてください。
僕のオススメは指輪を付ける事ですが、常に指輪をはめている方なら指輪の位置を入れ替える、時計を反対の手に付ける、指パッチンをしてみる…など自分に合った方法を探してみてください。
ちなみに、全米NLP協会は「拳」にアンカーを埋め込むことを推奨しているので、拳周辺でできることから始めてみましょう。どうぞよしなに。
【初投稿】ブログを始めた科学的理由
初めまして。たけまると申します。
ブログ開設したので、なぜブログを始めたのか、今後どういった内容を書いていくのかなどお話します。
目次
ブログを始める理由
ブログを始める理由としては大きく2つ。
1.知識の最大化
2.幸福感を高めたいから
「知識はインプットする時よりもアウトプットする時の方が定着する!」というのはとても有名なお話。
そして次。幸福感を高めたいから。
オタゴ大学の658人の学生を対象にした研究では、クリエイティブなことをした翌日のフラリッシュ(Flourishing)の感覚がアップすると分かっています。
ちなみにこの論文の「クリエイティブ」の定義は、「新しいことを思いつき、それを自分なりの手法、または他人の役立つ方法で表現すること」だそうで、僕の中でそれはブログでした。
つまり、ブログを毎日続ける事によって、知識も深まるし、幸福感も高まるのでは?ということです。
まとめ
このブログでは、音楽や心理学などの知識を、読者様に役立つ方法で表現することを目標にやっていこうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。それではペン太ブログをよろしくお願いします!