TakemalBlog

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意外なあの文房具を使うだけで成績が10%上がる説

 

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tjevansによるPixabayからの画像

「テストの点数を楽して簡単にアップさせたい」と思う人は多いはずです。この記事では、プルースト効果という方法を用いて、テストの点数が10点以上アップするかもしれない方法を解説します。

 

 

 

プルースト効果とは?

ふと金木犀の香りを嗅いで、懐かしい記憶が呼び起こされた経験はないですか?

街中ですれ違った人の香りで懐かしい人を思い出した経験はないですか?

 

嗅いだ匂いで記憶が呼び覚まされる効果を脳科学で、プルースト効果と呼びます。

実はこの効果、かなり強力な効果なのです。

 

代表的な実験では、2つのグループに映画を見てもらいました。その後、

1.ポップコーンの匂いのする部屋で映画に関するテストを行う

2.何も匂いのしない部屋でテストを行う

という実験が行われました。

 

結果はといいますと、ポップコーンの匂いを嗅いでテストを受けたグループの圧勝でした。

何も匂いのしない部屋でテストを行ったグループに比べ、2倍正確に記憶を検索でき、成績の向上率が10~20%上昇したという報告がされています。

 

 

プルースト効果のしくみ

人間の感覚は、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の5感から成り立っています。

この中で嗅覚だけは他の4つとは異なる性質をもっているのです。

 

それは、視床を迂回して脳の中の目的地へと直行することです。

その目的地の一つが偏桃体と呼ばれる場所で、感情を伴う体験の形成だけでなく、感情を伴う体験の記憶の形成も監督する場所です。

 

しかし、他の4つの感覚は一度視床に信号を送り、脳の目的地に行くには視床を仲介しなくてはなりません。当然、仲介をはさむことで情報の効率は落ちてしまいます。

 

そのおかげで香りと一緒に覚えた記憶は反応速度、正確性、刺激の検出精度が高いので、より効率の良い学習ができるのです。

 

 

プルースト効果の活用法

プルースト効果の活用法のアイデアとして、匂い付き消しゴムを使う方法があります。

やり方は簡単で、匂い付き消しゴムの匂いを嗅ぎながら学習し、テスト中、思い出す時に匂い付き消しゴムを使うだけです。

 

学校のテストなら消しゴムを持ち込むことが当たり前なので、簡単に成績アップできるのではないでしょうか?

 

ちなみに、大学教授が教室の壁に香水をかけて授業をしたところ、全員のテストの点数が飛躍的に上がったという話もありますので参考までに。

 

まとめ

今回はプルースト効果について書いてみました。

テストだけでなくビジネスでも応用が利くと思います。

例えば、匂い付きの名刺を使えば相手に覚えやすくなり、非常に有利に働きます。

簡単で強力な方法なので試してみてはいかがでしょうか?